【豚の角煮】柔らかくするコツは?圧力鍋なしでも簡単とろとろレシピを紹介!
「とろとろの豚の角煮を家庭でも食べたい」「圧力鍋なしでも簡単に角煮を作る方法を知りたい」
そんな疑問にお答えするため、この記事では、豚の角煮を柔らかくするコツや圧力鍋なしでも簡単とろとろに作るレシピを紹介します。
豚の角煮を柔らかくするコツは?
豚の角煮を柔らかくするコツは弱火でじっくり時間をかけて煮込むことです。
肉を加熱すると始めは固くなりますが、そのまま煮込み続けると肉の組織が壊れて柔らかい食感になります。
さらに固くなったコラーゲンがゼラチン化して、肉が柔らかくなっていきます。
このように長時間ゆっくり低温で煮込むことで、豚の角煮を柔らかく作ることができます。
弱火でなく強火で煮込んでしまうと、豚肉のたんぱく質が急速に縮んで、豚肉の水分が外に流れてしまいます。
豚肉の水分が減ると、豚の角煮が固くパサパサになってしまうため火加減には気をつけましょう。
また、豚の角煮を茹でるときは水から茹でて、水が減ったらその分水分を足すようにしてください。
長時間煮込むと徐々に鍋の中の水が少なくなり、そのままにしておくと豚肉の水分が奪われパサパサになります。
火加減と水の分量を適切に保って、柔らかい豚の角煮を作りましょう。
豚の角煮を簡単とろとろに調理する方法は?
豚の角煮を簡単にとろとろに調理する方法は、下茹でに時間をかけることです。
茹でる時間はかかりますが、茹でている間は放っておくだけですから簡単です。
さらにワンポイントお伝えすると、茹でる前に豚肉の表面を焼いておくことをおすすめします。
表面を焼くことでうま味を閉じ込められ、風味とコクがアップしてよりおいしく出来上がりますよ。
豚肉の下茹でが完了したら、次は調味料を入れて煮込んでいきます。
このとき、落し蓋をして、豚肉がお湯から出てしまわないよう注意しましょう。
落としぶたを使うことで、豚肉が均一に加熱されてパサパサに乾燥することを防ぎます。
また、蒸気を閉じ込め、調理中に発生する風味や栄養素を逃がさないようにすることで、食材の美味しさや栄養価を維持する効果も期待できますよ。
下茹で時と同様、水分が減ってきたら水を足してくださいね。
煮込み終わったあとは鍋の中でしばらく放置するのもコツです。
熱いままの肉をすぐに汁から取り出してしまうと、乾燥する原因になるため汁に浸したまま余熱で放置してください。
豚の角煮を柔らかく作るためには時間がかかって面倒に感じますが、作業工程は少なく簡単に調理することができますからチャレンジしてみてください。
豚の角煮をとろとろに!圧力鍋なしのレシピ
豚の角煮をとろとろにするには、圧力鍋を使う方法がありますが、圧力鍋がないご家庭もあるでしょう。
そのため、圧力鍋なしでも豚の角煮がとろとろに作れるレシピをご紹介します。
■材料
豚バラ肉 700g
<下茹での材料>
- 水(お米の研ぎ汁を加えるのがおすすめ) 800ml
- 青ネギ 1本
- 酒 大さじ4
<味付けの材料>
- 水(または茹で汁) 500ml
- 酒 200ml
- しょうが 少々
- にんにく 少々
- 醤油 大さじ2
- みりん 大さじ2
- 砂糖 大さじ3
■作り方
- 豚バラ肉を常温に戻しておく
- フライパンにサラダ油を敷いて熱し、豚バラ肉の表面を焼く(全体的に焼き色がつく程度)
- 鍋に水を張り、青ネギと酒と焼き色をつけた豚バラ肉を投入する(肉がすべて浸かるようにする)
- 沸騰したら弱火で40分下茹でする
- 下茹でのあと豚バラ肉を取り出し、食べやすい大きさに切る
- 鍋に水、酒、しょうが、にんにく、醤油、みりん、砂糖、豚バラ肉を入れ、落としぶたをして弱火で1時間半煮込む
- 煮汁をとろみがつくまで煮詰める
- 煮汁につけたまま寝かせる
下茹でする際に、「お米の研ぎ汁」を加えると、酵素の力で肉を繊維の奥まで柔らかくすることができますよ。
とろとろでホロホロの柔らかいジューシーな角煮を作りたい方は、お米の研ぎ汁を使ってみてくださいね。
豚の角煮を柔らかくするコツ【圧力鍋を使う方法】
豚の角煮を柔らかくする方法で圧力鍋を使った調理のコツを紹介します。
水から下茹でをする
豚の角煮を柔らかくするには下茹での際、水から茹でましょう。
最初から調味料を入れて豚肉を煮込んでしまうと、肉がパサパサに乾燥する原因となります。
短くても15〜20分くらいは下茹でしてください。
火を止めたらしばらくおく
圧力鍋で下茹でしたら、圧力が下がるまで豚肉をそのまましばらくおきます。
短くとも30分はそのまま放置することをおすすめします。
ここで時間をおくことで豚肉がよりトロトロに仕上がりますよ。
下茹でしたお湯に調味料を入れる
下茹でしたお湯は捨てずに、そのまま次の煮込み汁として使いましょう。
下茹での際に出てきたゼラチンが含まれていますので、ここに調味料を加えて茹でることで豚肉にしっかりしみ込ませていくことができます。
特に下茹での際、お米の研ぎ汁を使った場合は、お米の酵素の力も加わり、よりトロトロで柔らかい食感になります。
豚バラブロックを柔らかくすることは時短でできる?
豚バラブロックを柔らかくすることは時短でもできます。
圧力鍋がなくても、長時間煮込まなくても時短で柔らかくできるならうれしいですよね。
時短で柔らかくする方法は以下を参考にしてください。
炭酸水を使う
スペアリブなどの塊肉を煮込むときにビールやコーラを使うと柔らかくなるように、炭酸水を使って煮込むと豚バラブロックが柔らかくなります。
炭酸ガスの効果で肉の繊維にスキマができ、味がしみ込みやすくなるためです。
角煮を作る場合は、炭酸水で豚バラブロックを30分ほど下茹でしたあと、調味料を入れて30分以上煮込むといいですよ。
肉を小さく切って煮込む
大きな塊肉のまま煮込まずに、豚バラブロックを小さく切ってから煮込むと柔らかくできる可能性があります。
大きな塊肉を煮込むのは時間がかかりますが、小さくカットした肉なら半分の時間で調理することが可能です。
強火で煮込まずに弱火で煮込むようにしてください。
豚の角煮を柔らかくする時短レシピ!
豚の角煮を柔らかくする「時短レシピ」をご紹介します。
本来、豚の角煮は時間をかけて煮込むことでとろとろに柔らかくすることができるため、長時間煮込むことをおすすめしたいですが、時間がないときは時短レシピをチェックしてみてください。
■材料
- 豚バラブロック 300g
- しょうが 1かけ
- 青ねぎ
- ゆでたまご 2個
- 水 360ml
- 酢 大さじ2
- 砂糖 大さじ3
- 醤油 大さじ3
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ2
■作り方
- 豚バラ肉を小さめに切る
- 沸騰したお湯に豚バラ肉を入れ、5分下茹でして取り出す
- 鍋にすべての材料を入れて火にかけ、豚バラ肉を入れて、沸騰したら落とし蓋をして中火で30分煮る
- 落とし蓋を外して強火で一気に煮詰める
- タレを絡めて完成
通常、水から豚肉をじっくり下茹でしますが、時短したいときは下茹で時間を5分に短縮します。
下茹で時間が短くても済むように豚バラ肉は薄めにカットしてください。
調味料を入れたあともたった30分煮込むだけ。最後に強火で3分に詰めたら出来上がりの手軽さです。
「下茹でにしっかり時間をかけるべし」というセオリーをなくしたレシピです。
時間がないけど豚の角煮を食べたい!というときは見返してみてください。
豚の角煮が硬い?柔らかくならないときの対処法は?
豚の角煮が硬いとき、柔らかくならないときの対処法は、茹でた鍋に日本酒を入れ、弱火でコトコト煮込むことです。
煮込んでいるときに煮汁が減ってきたら水を足しましょう。
柔らかくなるまで、1時間以上じっくり煮込んでみてください。
対処法も調理方法と同様に、落し蓋をして肉が水分の表面に出ないように煮込むのがコツです。
とろとろにはならなくても、パサパサで固い角煮ではなく箸で切れるくらいの柔らかさにはなります。
煮込んでみても柔らかくならなかった場合、角煮として食べるのではなく違う料理に使ってしまいましょう。
細かく切ってチャーハンに入れたり、ラーメンのチャーシューにしたり、カレーに入れたりとさまざまなレパートリーがあります。
固くなったお肉は冷凍もしやすいですよ。
そもそも角煮が硬くなってしまうのは、下茹で時間が短いことが原因であることが多いため、次に角煮を作るときは時間をかけて下茹でしてくださいね。
豚の角煮が固くなる原因はなぜ?
豚の角煮が固くなる原因はなぜかというと、肉の繊維をつなげているコラーゲンが熱によって固くなるからです。
豚肉は筋繊維という筋肉の繊維が集まったもので、その繊維をつなげているのがコラーゲンです。
強火で短時間だけ肉を熱しただけではコラーゲンが固くなって肉も固くなってしまいます。
逆にじっくり加熱を続けるとたんぱく質が変化して、コラーゲンがゼラチン質に変わっていきます。
ゼラチン質に変わることで筋肉の繊維同士のつながりが弱くなって、ほぐれやすくなり、肉がとろとろ食感になります。
そのため、豚の角煮が固くならないようにするには、じっくり長時間低温で煮込む必要があるのです。
とろとろした食感になるまでに豚肉の加熱をやめてしまうと、肉が固いままになってしまいます。
豚の角煮をとろとろに作りたい場合はコトコトじっくり煮込んでくださいね。
また、調味料を入れてしまうと肉はそれ以上柔らかくはなりません。
塩分が加わると、肉がどんどん固く締まってしまうからです。
ですので、水の状態でしっかりと下茹でをして時間をかけて肉を柔らかくしておきましょう。
豚の角煮を柔らかくする炭酸水を使った方法は?
豚の角煮を柔らかくする、炭酸水を使った方法をご紹介します。
炭酸水のガスによって肉の繊維に隙間ができるため、水で茹でるよりも肉が柔らかくなりやすいですよ。
炭酸水を使って豚の角煮を作るときの手順は以下です。
- フライパンで肉の表面を焼き付ける。
- 鍋に焼いた肉を入れ、炭酸水を入れる。
- 茹でながらアクを取る。クッキングシートなどで落し蓋をして30分ほど煮込む。
- 冷めるまでしばらく置く
- 調味料を加え、さらに30分ほど煮込む。
炭酸水で煮込むと泡が出てきますが、そのまま気にせず煮込んでくださいね。
ちょっと甘めに作りたいときはサイダーやコーラを使ってみるのもありです。
ビールでも作れますよ。アルコールが入っていますから、肉の臭み消しもできて一石二鳥です。
まとめ
豚の角煮を柔らかくするコツ、圧力鍋なしでも簡単とろとろレシピなどをご紹介しました。
固くなって失敗することもある豚の角煮ですが、固くなる原因を知っておけば失敗を回避できます。
以下のポイントを押さえて、とろとろ柔らかい豚の角煮作りにチャレンジしましょう。
- 水の状態から肉を入れて下茹でする
- じっくり弱火で40分は下茹でする
- 米の研ぎ汁で下茹でをすると良い
- 調味料を加えてからも長時間じっくり低温で煮込む
- 煮込んだあとも煮汁に絡めて寝かす
圧力鍋がある場合は圧力鍋を使うと時短で早く作ることができますが、圧力鍋がない場合は普通の鍋で作るレシピを参考にしてみてくださいね。
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